カワタテックの組立の仕事とは
━━現在、入社何年目で、今までどんな仕事をしてきましたか?
入社10年目で、ほぼずっと組立の仕事をしてきました。途中で1年半ほど、機械加工の勉強のために、穴あけを中心に、簡単なNCフライスやNC旋盤(プログラムにより数値制御された加工ができる旋盤)を使った機械加工も経験させていただきました。
━━現在の仕事の内容について詳しく教えてください。
機械加工の人たちが仕上げた部品を集めて、製品の形に組み立てて、検査した後に、梱包・出荷して、製品を現地に送ります。時々、現地に届いた製品を工作機械に据え付けに行くこともあります。据え付けは日本だけでなく海外へ行くこともあります。
また、ユーザーさんから当社に送られてくるカワタテックの製品のメンテナンスや修理して送り返すこともしています。自ら考え、行動する
━━現在の仕事に関して、入社後のどんな風に仕事を覚えられてきましたか?
設計図を元に自分で考えたり、周りの先輩たちに聞いたりしながら、部品を組み立て製品の形へ仕上げることを覚えてきました。カワタテックは分からないことがあったら部署を問わず、すぐに周りの先輩たちに聞きに行ける社風なので、現場で立ち尽くすこともありませんでした。一つひとつの製品の組み立て方を自分で考えて、仕事ができることにやりがいを感じます。
また、検査に使う測定器具の使い方は、測定器具メーカーの方から直接教えていただきました。
クレーンの動かし方から、工具の使い方、製品を組み立てる時のコツなど、現場で先輩にきちんと教えてもらえたことが、今の仕事に役立っていると感じています。
━━学生時代に学んでいたことは何ですか?
機械学科で、溶接、旋盤実習、その他色々な技能講習を通して、機械加工について学んでいました。
━━学生時代に学んだことで役に立ったと思うものはありますか?
旋盤実習をしていたおかげで治具(機械加工や組み立て作業を効率よく進めるための部品や部材)を自分で作って組立や測定の効率化ができました。
━━現在の仕事のやりがいはなんですか?
他にはない大きな製品を扱っていることですね。当社ではカタログ商品だけでなく、特注品も多いため、複雑な機構の部品の組立方法を考えながら組むことが楽しいです。決められた手順で決められたことをやるということではなく、最終的な製品の形を想像して、自分に任された製品を一つずつ作り上げていくという仕事に大きなやりがいを感じています。
━━現在の仕事の厳しさとは何ですか?
そうですね。カワタテックは特殊な仕様の一品生産が多いので、マニュアルに頼るだけでなく、自分で考えて組み方を工夫する必要があるということですね。先ほど言ったやりがいと表裏一体になるんですが、まずは自分なりに考えて手を動かして、その後、図面通りに組めているかどうか、他の人にも相談しながら製品を完成させていきます。図面から予測して組み立てることも多いんですよ。
━━工場で働くのは大変ではありませんか?
そうですね。多少は力仕事もあるので夏は暑いです。また、金属部品は温度変化による膨張・収縮があるので、全く同じ部品を組み合わせる時に、前の日はすんなり組めたのに、次の日は部品の隙間が埋まってしまって、組むのに苦労することもあります。
━━日によって大きさはあまり変わらないように見えるのですが、そんなに変わるものですか?
とても狭い精度なので、目で見ただけでは分からないと思います。部品が膨張した時は、部品同士が傷つかないように気をつけながら、何度も調整を繰り返してようやく組み立てています。大きな製品をつくるときにも、繊細に、正確に、真摯な気持ちで仕事に向かい合うことが求められます。
業務的なことでは、海外に出荷する時は船が出航するまでに、組立から出荷までの業務を間に合わせる必要があります。そうした時には、絶対に間に合わせる!という緊張感を持って、仕事をしています。
カワタテックについて
━━カワタテックの魅力は何ですか?
特注品が多く、お客様ごとの細かい要望に合わせて、世界でただ一つの製品を製造していることです。大型で、精密な特注製品を作れる会社は世界的に見ても数少ないので、自分の仕事に誇りを持つことができます。
━━カワタテックの社風・職場の魅力について教えてください。
他の会社と比較して自由というか、かなり働きやすい職場だと思います。
昼休み以外の休憩時間のタイミングや長さが明確に決められていないので、社員が信頼されていて、思ったように働けていると感じます。それからこれは人によると思うんですけれど、家から近いのもいいところだなと思っています。
━━就職活動をされている学生にアドバイスしたいことは?
悩む前に行動することをオススメしたいです。自分に合っている会社は1社見ただけでは見つからないと思います。できれば、いろいろな会社の説明会や選考に参加するといいと思います。なによりも、規模や知名度ではなく、仕事内容が自分に合っているかという視点も大切にしてほしいです。無理なく自分に合った会社を見つけてほしいなと思います。