2つの部署での活躍
━━現在、入社してから何年目で、今までどんな仕事をしてきましたか?
入社12年目で、今は営業の仕事をしています。
入社してすぐは横型の旋盤を使ってチャック部品の加工をして、その後2、3年くらい立型の旋盤を使った加工をしていました。加工する部品は直径30mmくらいから2000mmまで色々な大きさがありました。
その後は5、6年間くらい営業をしています。
━━現在の仕事の内容について詳しく教えてください。
基本的にはお客様の悩みごとを聞いて、解決策や製品を提案することが仕事です。それに伴って製品の見積もりも作成しています。
━━お客様のお悩みごとはどんなものがありますか?
ものすごく重たいものを掴みたいとか、カタログにある製品そのままでは解決できないことがとても多いです。あとは、カワタテックみたいに大きなチャックだと、その分、切粉(材料を削る時に出てくる切り屑)を排出しやすくするための溝だったり、さらに固定具を取り付けるための穴だったり、オプションを色々つけられるので、「じゃあついでにこんな機能もつけてよ」とご要望をいただくことも多いです。
苦手を強みに
━━学生時代に学んでいたことは何ですか?
これといってなくて、どちらかというと、文系です。
━━学生時代に学んだことや、入社前の経験で役に立ったと思うものはありますか?
これは経験というよりは、自分の性格になるのですが、対人があまり得意ではないんですよね。
━━営業なのに!?
はい。でも、よく言えば感受性が強いというか、対人関係があまり得意じゃないという悩みを持っているからこそ、お客様の悩みがよく理解できる気がしています。ある意味この性格のおかげで、不器用でも営業の仕事を何とかうまくやっていけてるんじゃないかと思っています。
━━現在の仕事のやりがいはなんですか?
お客様からハードルの高い要望が来た時に、それをきちんと解決すると、お客様に満足してもらえることです。具体的には、お客様がかなりの精度を求めるものや加工難易度の高いものです。この大きさでは無理ではないか、この仕様や条件では、精度が保証できないのではないか、ということをお客様と一つずつ確認しながら解決の方法を提案し、製品を作っています。当社として提案可能なところと不可能なところ、それなりの労力を払えばできるかもしれませんが、本当にそこまでして作る価値があるものかどうかなど、このあたりの線引きを踏まえたお客様への提案は大変な仕事ですが、お客様に満足してもらえると、やって良かった!と思います。
結果として、その後の機械の受注に繋がることがあり、とても嬉しく思います。
後は長期間、製品がお客様に届くまでの最初から最後まで関われるのもやりがいとして感じます。
カワタテックについて
━━入社を決めた理由は何ですか?
書類選考で受かった会社の中で、カワタテックがOKをくれたのが一番早かったからです。それから私は朝に弱いので、自宅から30分以内で通勤できるという条件が合っていました。さらに、私が入社した当時は他の企業と比べても平均勤続年数が長かったので、それだけ安定して働き続けられる環境が整っているのかなと考えました。
━━カワタテックの魅力は何ですか?
機械加工の経験や知識がない未経験で入社しても、各々のペースに合わせて、シンプルな加工から教えてもらえるので、勉強しやすい会社なんじゃないかと思います。
旋盤やマシニングセンタといった工作機械を使った加工は、学生の方にとってなじみがないものかもしれませんが、やってみると面白いんですよ。指示した通りに機械は動くし、固い金属が工具によって素直に削れていきます。工作機械と出会ったときには夢中になってプログラムや操作の仕方を覚えました。同じ機械であっても各々に少しずつ個性があって、メンテナンスをするにも愛着が湧きます(笑)。また、一品ものの注文が入るカワタテックでは加工の難易度が高い製品もよく注文されます。それをうまく加工できた時は楽しいし、カワタテックならではのやりがいを感じますね。
人とのかかわりという点では、前工程の人が上手く考えて作ったモノを受け取り、自分で考えたプランでさらに製品を良くする。そして次工程の人にいいパスを出す。この連携がとても楽しいです。
━━カワタテックには大型の同時5軸制御マシンなど最新の工作機械がたくさんありますね。
カワタテックには加工設備が数多くあります。予算の面もあって他社がなかなか導入に踏み切れない設備を保有しているメーカーではないかと思います。
最新のCNCマシニングセンタや複合機は、使用者がずっと傍にいて使用する汎用的な工作機械とは違い、プログラムさえ正確に行えば終業後の夜間も自動で加工し続けてくれます。
一方で、NC機は間違ったプログラムを入力してもその通りに動くので、それなりのリスクはあります。でも、今までよりもレベルの高い加工ができるようになったり、作業効率を上げられたりといったメリットもあります。会社で操作が難しい機械を使わせてもらえるのは、技術者として信頼されている感じがして嬉しかったです。
━━製造の仕事というと、単純な流れ作業の繰り返しというイメージもありますが、頭を使う仕事なんですね。
はい。昔と比べるとずいぶん機械の自動化や省力化が進み、仕事も高度になっていますが、それに合わせて工場も人も進化していますね。
━━カワタテックの社風・職場の魅力について教えてください。
社員の仲がよいです。でも仲がよいだけじゃなくて適度に距離感もあって、お互い注意しあったりして、皆ちゃんと仕事をしています。
━━将来の夢はありますか?
将来……。もう今が将来じゃないかとも思いますが、日々何事もなく、無事に過ごすこと。
もう少し突っ込んだものだと、カワタテックの技術力で日本の技術やモノづくりを盛り上げたいです。僕らよりも、もっと凄い技術者や職人さんが日本にはたくさんいて、日本のモノづくりを支えています。そんな全国の技術者や職人さんたちを助けるために、正確に材料を掴み、使う人や機械に馴染むカワタテックの製品が必要になるはずなので、仕事を通してカワタテックの製品を届けたいです。
━━最後に、就職活動をされている学生にアドバイスしたいことは?
書類選考や面接は大変だというイメージ持っている方もいるかもしれませんが、丁寧な選考をしている所はそれだけ応募者と本気で向き合ってくれる企業だと思います。カワタテックは私が受けた中で、最も真剣に人を探している感じがしました。なのでエントリーや選考を恐れず、構えすぎずに、まずは説明会へ参加してみてほしいです。